自称異物少女と誠の武士





勢いよく飛び起きた。



汗でビショビショになった着物は肌にくっ付き、気持ちが悪い。



普段は出ないであろう多量の汗を掻いていることで相当の恐怖を感じていたことが分かった。



「夢……か」



肩を抱くようにして震えを抑えようとする。



自分の弱さと新撰組が自分にとって大切な存在になっていたことに驚いた。



着物を着替えて、蹲った。




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