自称異物少女と誠の武士
第八章 動き出すそれぞれの想い
日向side……。
相変わらずあの悪夢を見る日々は続いた。
寝ることに恐怖心を抱き、最近じゃまともに寝ていなかった。
そんな中仕事が舞い込んで来た。
「女装して島原に潜入? なんでまたそんな……」
「山崎一人では少々荷が重いと思ってな。他の監察は他の仕事に着いている。そっちに回せる人員はお前しかいないのでな」
まぁ女なんで、女の格好するのは割と当たり前なんですけども、女とばれる可能性があるのにそんなことをしたくないのですが……。
女だってばれたら新撰組に置いてもらえなくなる。
そんなの絶対嫌だ。
ってあれ……?
私はいつからこんな風に思うようになっていたんだろうか?