自称異物少女と誠の武士
山崎side……。
ある程度の情報を入手でき、もう一人でも大丈夫だと判断したため、桐谷を返そうと思っていた。
最近のあいつはどこか上の空だ。
隈もできていて目不足なのは一目瞭然だった。
そのことを伝えようと探したがなかなか見つからず、結局店の人間に聞いた。
すると、あいつは今客と個室で二人きりだという。
それを聞いて走り出した。
使われいる座敷は一つだけ。
ならあそこだ。
使用されている座敷に行き勢いよく襖を開けた。
すると桐谷に馬乗りになっている男の姿が目に入った。