自称異物少女と誠の武士





「ありがとう。見ず知らずの俺や新撰組のために」



「いいです。どうせここにいても向こうにいてもいないようなものですし」



そう言うと男は首を傾げた。



「なんでもないです」



「ならいいが……。じゃあタイムスリップさせるから目を閉じてくれ」



そう言われ目を閉じる。



「気を付けてな」



その言葉を最後に深眠りの中へと落ちて行った。



再び目を開けた時には見知らぬ世界が広がっていた。




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