自称異物少女と誠の武士
第二章 新撰組を探して
周りの景色の変化にも驚いたが、一番の驚きは服装の変化だ。
袴になっていて動きにくい。
あのオヤジ、もっとマシな服用意しとけよな。
まじ空気読めよ。
でもまぁ刀もあるし、顔を追うほどのやたらと長い前髪をくくれるゴムもあるから許そう。
それより今はどこに行くかが問題だな。
「新撰組の屯所を探さないといけないのか。面倒な奴だな。地図くらい渡しとけよ。記憶あるんだろうが」
イライラが爆発し私はキャラ崩壊寸前だ。
それもこれもあのオヤジのせいだ。
帰ったら一発顔面を本気で殴るか。
そう心に決め、新撰組の屯所を探し始めた。