自称異物少女と誠の武士





屋上に呼び出されて行くといつものいじめメンバーがいた。



その中には緑の姿もあった。



「ねぇ緑は正直どっちの味方なのか分かんないのよね。前まで日向と仲良かったし。だから私たちと仲良しだって証拠見せてほしいの」



「証拠?」



「そう。その子をこの屋上から突き落としたら信頼してあげてもいいよ。どうせそんな子一人いなくなったところで誰も困らないんだし」



これは証明じゃない。一種の脅しだ。



落とせば味方だが落とさなきゃ裏切ったとして突き落とす。



そんな意味合いがあったんじゃないかとくみ取った。



だから彼女も追い込まれたんだと思う。




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