自称異物少女と誠の武士
第十一章 偽りの答えとぶつかり合う想い
土方には分からなさそうな言葉を省き話した。
「裏切られたんですよね。結局死のうとしたは自分の意志なので相手は何の罪もないということになっちゃいますし」
はははっと乾いた笑い声を出す。
嘘でも笑ってないと涙が出そうなのだ。
涙を抑え込もうとした時土方に抱きしめられた。
「お前は何でも抱え込みすぎなんだよ。全部洗いざらい吐き出せ」
どんなことでも受け止めてくれそうな土方の胸に顔を埋めて声を上げ泣き出した。
一度泣き出すともう止まらない。
いつもはキモいなどと言っているが今回は土方の温もりが安心感をくれた。