自称異物少女と誠の武士
第十二章 答えは近くに
日向side……。
目を覚ますと土方に抱き着く形になっていて急いで逃げるように離れた。
沈黙が続きどうすればいいのか困ってしまう。
何か言ってくれよと思いつつ何か言わなきゃと思い挙動不審になっている。
ただ何かを考えようとすると山崎の顔が浮かぶ。
目の前に迫った山崎の顔が。
思い出すと恥ずかしく赤面してしまう。
焦りすぎてかこんな質問を投げかけてしまう。
「土方さんはその……せ、接吻とかって……したことあります?」
私の急で予想だにしなかった質問に土方が動揺し咽たことは言うまでもない。