夏風~彼と過ごした1ヶ月

「はい。と、いいましても、あなたは一応、亡くなっていることになっていますから、同姓同名の人が、引っ越してきた形で一ヶ月だけ、ですが。」

 戻りてぇ!
 それでもいいから、
 とりあえず、  の隣に居てぇ!

「意思は強いようですね。わかりました。」

 いいんですか?

「いいですよ。ただし、この注意を守ってください。まず、あなたが、この世に戻ってきたことを彼女以外に言ってはいけません。もし、言ってしまったら、即、あの世行きになりますので、ご注意を。」

 それでも、いい。
 俺は戻りてぇんだよ!
 
「では、目を閉じて下さい。目を開けた頃には、この世に着いているでしょう。」

 俺は再び目を閉じて、3年後のこの世に旅立った。

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