「ありがとう」これが最後…
だから、山登りの時、奏李の班と行動
しようと思ったんだ。
もちろんダメな事だけど、俺の班の奴らも
「別にいいよ。」
って言ってくれたから。
一緒に行動してるのはいいんだけど、
俺はさっきから何やってんだよ。
そいつをチラチラ見るだけで、名前も聞けてねぇ。
「おーい、お前いつまで見てんだよ。
喋りたいって顔に書いてんぞー。
名前くらい聞けよ。」
奏李が話しかけてきた。
「べつに、喋りたいとか思ってねーよ。」
「ウソいいから。早く名前くらい聞けよ。」
「…おう。」