【短編】だって、好きなんだもん。
「僕はこの場所嫌いかな。」
後ろから蒼の声がした。
「なんで!?」
「いや、その...ジンクス的なやつが苦手。」
まーね。この庭に神様がいるわけでもないし。
でも、蒼には信じていてほしかった。
私の恋が実った場所だから。
蒼は、違うかったのか...。
今日は、水曜日。明日が決戦の日。
「まー、ここはラブラブのカップルがたくさん集まる場所にもなったけど。」
蒼が、何だか嫌そうに言う。
私たちはラブラブしないの...?
なんて、言えないか...。