【短編】だって、好きなんだもん。
木曜日。
「きゃ!!」
コケたふりして、斜めから蒼にのる。
「どいて?」
またそうやって言う。
「やだ。どかない。」
「なんで?」
「だって...。愛されてない気がして...!!
ラブラブもしてくれないし...。
キスもしてくれないし...。」
涙が溢れてきた。
言えなかったことがやっと言えた喜び。
愛されてない感じがする悲しみ。
もう何もかも嫌になる。
「......だって、好きなんだもん。
大事にしたいでしょ。
あの男子も、正直気に入らないし。」
それが、本当の言葉?
END