悪役系女子と王子様


ああ、切ないなぁ。



気を緩めば一気に自我を忘れそうで怖い







「…よろしくおねがいします、ナカウチさん」





無表情で告げる彼女は、もうきっとあの頃の純粋な人ではないのだろう


街の闇を知り、男の欲を知り。


それでも一人の男を愛した。



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