男装女子と俺様会長!
そして今、私の目の前にお母さんの恋人がいる
という状況なのだが‥
「高橋勇助と言います。始めまして。」
それにしてもこの高橋さん、凄いイケメンだな
くっきりとした眉毛にしゅっと高い鼻筋に目元の皺で優しい人なんだなってことがすぐに分かる
正直なところお母さんにはもったいなさすぎると思うのだが
「あのー..高橋さん、こんな母ですけどほんとにいいんですか?
なんて言うか、高橋さんだったらもっといい人いると思うんですよね。」
「ちょっと〜それ、どうゆう意味よ〜」
お母さんは頬プゥーとをふくらませる。
「天野さんは私にとってとても大切な存在だよ。むしろ、私で本当にいいのかなんて思ってしまうくらいにね。」
そう言って見つめ合う二人を見ているとなんだか心がポカポカしてくる
女手ひとつで一生懸命に私を育ててくれたお母さんのとっても幸せそうな姿を見ていると私まで幸せな気持ちになった
「小春、私達の再婚、許してくれる?」
さっきまでと違って心配そうにまゆを下げるお母さんがなんだか可愛らしい
「当たり前だよ!高橋さん、お母さんをよろしくお願いします!」