男装女子と俺様会長!
「はぁっ…はぁっ…。」
全速力で走ったせいか、息切れが激しい
私は気がついたら、今日泊まるはずのホテルに着いていた
このホテルは遊園地の中に建てられている
私は今は誰にも会いたくなくて、急いでチェックインすると部屋に閉じこもった
「…何で言っちゃったのかな。あんな事言ったらもう隣に居れないじゃん……。」
ポタポタと涙が落ちる
「馬鹿だな私…。」
「ああ、全くだ。馬鹿すぎる。」
「えっ?」
それは聞こえないはずの声
私は咄嗟にドアの方を見つめた
そこには、息を切らせてドアに寄りかかる会長の姿があった