私なんかが逆ハーだなんて!!


なんの縁か分からないが悪縁は続くみたいだ。


あろう事か学食の席さえもあの男の人がいる。

正しくはあの男の人がいた席へ皆が向かったのだ。


よりにもよって………。
嘘でしょ…………。


「ねえ!遥は?遥はなんかないの?」

コイバナなんてないの、知ってるけど気を使ってふってくれてるのが分かる。

「全然に決まってんじゃーん!!!
大体、皆みたく可愛くないし!!!」

皆は絶対視線をさり気なく外して言う。

「いやいや、そんな事ないよ〜!」

なんか、虚しい。
可愛くないという事実とコイバナがない私がなんか終ってるみたいで。
事実だけど、なんか………。


その後は話に相槌とリアクションを返しつつ黙々とご飯を食べていた。


いつも気を遣って、偽って。

私が壁を作るのが悪い。

ああ、嫌だなあ。




ふとまた視線を変えると、あの男の人と目があった。

!!

私は慌てて逸らす。


視界に入りたくないって思ってるのになんか確実今日入ってるし!!!!

あの人も明らか馴染めてない明らか顔レベルの合ってない私を嘲ってるに違いない。




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