東堂くんは喋らない。
焦って、思わず松原の方を見るも
「はー?なに言ってんの山本?夏の暑さで頭おかしくなってんの?」
なんて、トンチンカンなことを言っていた。
…前から何回も思っていたことだけど。
やっぱりコイツ、バカだ…。
「ん?どうしたの東堂くん。顔がいつもに増して険しいよ?」
しかも俺の顔を覗き込んでそんなことをのたまってくる。
「…うるさい、黙れ」
「うるさい!?黙れ!?」
「繰り返すな」
あぁ…もう。