東堂くんは喋らない。
「で、どうするの香弥は。東堂と付き合うの?」
「えぇっ、そ、それは」
「じゃぁ振るの?」
「え、そ、それは…」
「…はじめに言っとくけど」
厳しい顔で私を見る柑奈。
「恋人って関係にはなれないけど、友達でいたいです、なんて振る側の勝手な言い分だからね」
…ガーン!
私は恐る恐る、私よりも20年くらい多く生きていそうな柑奈に聞く。
「だ、男女の友情って…」
「100%無理。決まってんでしょ」
そ、そそ、そーなの!?