東堂くんは喋らない。





「でもお肉選んでたんじゃ」



「…や、違う。いや違くないけど…違うから」




…東堂くんがまるでナゾナゾみたいなことを言って、ガシガシと頭をかいた。



そして、





「……じゃ」




牛タンだけが数枚のったお皿を持って、どこかへ足早に歩き去ってしまう。





……東堂くん?どうしたんだろう。




残された私は内心首を捻りつつ、お皿にお肉を山盛りに盛り付ける。


せっかく来たんだから、いっぱい食べないと損だしね!!




< 230 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop