東堂くんは喋らない。
どうやら、ボンヤリ東堂くんのことを考えてる間にだいぶゲームが進んでしまっていたらしい。
「…今いく!」
東堂くんと仲良くなる為の作戦は…
ボーリングが終わったらまた、考えよう!
そう!まだまだ高校二年生はこれからだしね!
「香弥、そろそろ一本くらい倒してよね〜」
「香弥のせいで、うちらのチームがビリの危機なんだからね!?」
「次ガター出したら焼肉奢ってもらうからね〜♪」
気合いをいれて構えた私の背後からかけられる、プレッシャーの数々。
みんな厳しいよ〜!
「…せめてすき家にしない?」
「無理」
せめてもの妥協案は、一瞬で拒否された。
なんでよ〜、すき家が安くてうまくて最高なのに…!(すき家の回し者ではありません)