東堂くんは喋らない。




明るくテニス部の爽やかスポーツマン東堂くんを想像してみる私…




「全然イメージできないよ!?」



「何気に失礼よね、あんた」




柑奈が冷めた視線でホットケーキを口にいれた。




「…ま、中2で同じクラスになった時にはもう東堂、あんな感じだったけどね。
テニス部もわりとすぐやめちゃったらしいし」




「そうなんだ…」





東堂くんの知らぜざる過去、発覚。





中学に入学したと時には、まだ明るかったという東堂くん。




その頃は今より、人に心を開いていたのかな?




もっと笑っていたのかな…?





“俺、基本他人は全員嫌い”





彼にそう言わせてしまう過去が。




もしかしたら、あるのかもしれない。









< 61 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop