東堂くんは喋らない。




「あ、えっと…きっ昨日はドーモ!」



驚きすぎて声が裏返る私。



かっこ悪…!



優月さんは、昨日はハーフアップにしていた髪をおろしていて、近くで見ると尚更美人さんだった。




「ど、どうも」




ぎこちなく挨拶を返してくれる優月さん。




なんだか、早くも温度差を感じる。





「………」


「………」




そして沈黙。



だって何話していいか分からないし…かといって「じゃ!」って言って帰るのも…。




どうするべきだどうしたらいいんだ~!とグルグル思考を巡らせていると





「一哉と付き合ってるんですか!?」



「はい!?」





突然の質問に、全部の思考が吹っ飛んだ。






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