ヒーローになりたかった

声を聞き取れなかったから、くらにもう一度言ってくれその思いも込めて何？と返した俺に

キッという音が付きそうなほどの勢いで俺を見た途端感情が爆発したかのように


｢回避したくても！できないんだからぁぁぁあああ！！！！｣


和泉の馬鹿ああ！！
とくらは叫びミュエルミーの胸元に抱きついて

ミュエルミーはミュエルミーでそれを優しく抱きしめてあげてと・・・うん、こうなるとくらの身長のこともあってか親子にしか見えねぇ・・・


｢女の子を泣かすのはどうかと思うぞ｣


泣いてるくらを見つめてから落とした食器を回収しながら、冷たく蔑んでいるように緋御は俺に言い放つのっておかしくねぇか！？俺なんか言ったか！？


｢俺ぇ！？｣


ポンと俺の肩に誰かが手を乗せたみたいだ気になって見てみると、つかさだった


｢くらとミュエは仕事時人が変わるから普段と同じように接していい訳じゃないんだ｣


つかさの的外れな言い方のせいでなんか、罪悪感というものは余計に無くなってくんだけど・・・？


｢和泉、お前は馬鹿なのか？｣


ついには、乙女心に疎そうな砂夜にまで言われた！！

砂夜の口調がいつも通りすぎて逆に怖い！！