新選組へ ~ 連理之枝 ~
ある日
今日は、きぃさんが出掛けるとのこと
お供をすることに・・・
はっきり言って
俺は、怪しまれている
だって、食事の支度とか以外で
1人になる事がない
食事の支度だって、覗きにくるし
買い物だって、店を任せてついてくる
困ったものだ
外に出ると、山崎さんや監察方の人を誰かしら見つける
きぃさんに、バレて無いことを祈る
「きぃさん?何の騒ぎでしょう?」
「犬と狼のケンカだろう?」
「おっ狼ですか!?」
こんな町に狼がおりてくるのか?と
興味をかき立てられ、人混みの方へ
きぃさんの手を引いていく
「お琴は、ケンカ好きなのか?」
「何言っているのですか?狼ですよ?
私、狼なんて、見たことないです!」
ずんずん進んで気がついた・・・
どうやら、犬とは見廻組、狼は新選組
「きぃさん・・・人に見えます」
「人だな」
きぃさんは、佐々木さんの従兄弟では?
1日のうち、何度こうして振り回されるか
がっくりしていると
あ!
喧嘩の仲裁に入った永倉さんが
少し手に傷を負った
「きぃさん!!」
繋いでいる、きぃさんの左手をぐいぐい
引っ張る
きぃさんは、ものすごく勘がいい
「はいはい、いってらっしゃい」
ほら!伝わった!
手ぬぐいを渡される
「あの!!
お怪我されています!」
「大したことねぇよ!」
さすが!永倉さん!
声を掛けたのが俺だって、普段通り!
「ダメです!こーんなに、腫れて
死にますよ!」
ちょっと、脅しを入れてみた
永倉さん、目がまんまる
そうだろうな
屯所では、こんなじゃないもんな
「すみませんねぇ、子供の我が儘だと
諦めて、手当てされてやって下さい!」
見かねた、きぃさんが来て
俺の頭に手を置く
「はぁ?じゃあ?」
永倉さんの手に手ぬぐいを巻く
「ちゃんと結べよ?」
「ちゃんとしてます!」
「歩いてても恥ずかしくないようにな!」
「綺麗に巻いてます!」
「しっかり巻けてるか?」
「うるさい!!」
「クククッはははっ」
また、ツボらしい
笑い出したら止まらないから
本当に面倒くさい
俺らの会話を聞いている、永倉さんの手ぬぐいに、紙を忍ばせた
「きぃさん!!置いていきますよ!!」
「クククッありがとな!」
きぃさんが、永倉さんにお礼を言った
なんで?
「こちらこそ、ありがとな!」
「さっ!いくぞ!」
きぃさんが俺の手をとる
ぺこりと、永倉さんにお辞儀して歩く
「ところで、きぃさん?どこいくの?」
「特別、用事はない」
本当・・・振り回される
絶対、血のつながりあるだろ!?
でも、きぃさんといると楽しい
俺はいつも、笑っている
今日は、きぃさんが出掛けるとのこと
お供をすることに・・・
はっきり言って
俺は、怪しまれている
だって、食事の支度とか以外で
1人になる事がない
食事の支度だって、覗きにくるし
買い物だって、店を任せてついてくる
困ったものだ
外に出ると、山崎さんや監察方の人を誰かしら見つける
きぃさんに、バレて無いことを祈る
「きぃさん?何の騒ぎでしょう?」
「犬と狼のケンカだろう?」
「おっ狼ですか!?」
こんな町に狼がおりてくるのか?と
興味をかき立てられ、人混みの方へ
きぃさんの手を引いていく
「お琴は、ケンカ好きなのか?」
「何言っているのですか?狼ですよ?
私、狼なんて、見たことないです!」
ずんずん進んで気がついた・・・
どうやら、犬とは見廻組、狼は新選組
「きぃさん・・・人に見えます」
「人だな」
きぃさんは、佐々木さんの従兄弟では?
1日のうち、何度こうして振り回されるか
がっくりしていると
あ!
喧嘩の仲裁に入った永倉さんが
少し手に傷を負った
「きぃさん!!」
繋いでいる、きぃさんの左手をぐいぐい
引っ張る
きぃさんは、ものすごく勘がいい
「はいはい、いってらっしゃい」
ほら!伝わった!
手ぬぐいを渡される
「あの!!
お怪我されています!」
「大したことねぇよ!」
さすが!永倉さん!
声を掛けたのが俺だって、普段通り!
「ダメです!こーんなに、腫れて
死にますよ!」
ちょっと、脅しを入れてみた
永倉さん、目がまんまる
そうだろうな
屯所では、こんなじゃないもんな
「すみませんねぇ、子供の我が儘だと
諦めて、手当てされてやって下さい!」
見かねた、きぃさんが来て
俺の頭に手を置く
「はぁ?じゃあ?」
永倉さんの手に手ぬぐいを巻く
「ちゃんと結べよ?」
「ちゃんとしてます!」
「歩いてても恥ずかしくないようにな!」
「綺麗に巻いてます!」
「しっかり巻けてるか?」
「うるさい!!」
「クククッはははっ」
また、ツボらしい
笑い出したら止まらないから
本当に面倒くさい
俺らの会話を聞いている、永倉さんの手ぬぐいに、紙を忍ばせた
「きぃさん!!置いていきますよ!!」
「クククッありがとな!」
きぃさんが、永倉さんにお礼を言った
なんで?
「こちらこそ、ありがとな!」
「さっ!いくぞ!」
きぃさんが俺の手をとる
ぺこりと、永倉さんにお辞儀して歩く
「ところで、きぃさん?どこいくの?」
「特別、用事はない」
本当・・・振り回される
絶対、血のつながりあるだろ!?
でも、きぃさんといると楽しい
俺はいつも、笑っている