新選組へ ～ 連理之枝 ～

翌日、夜


「行ってくる、先に休んでいてくれ」
「はい」


昨日、夕餉の後

客用の布団が、５組もあることを知った

布団無いって言ってたのに・・・


１人だからと思って、夕餉用に作った
おにぎりを食べた


寝間着に着替え、本を読む

天井に気配がある


降りてこないから、山崎さんではない

しかし、殺気もない


きぃさんが忍ばせた、見張りかな？


うとうとして、本どころでは無くなった


寝よう


布団に入って、きぃさんの分を空けて
すみで寝る

降りてこないといいけど・・・


いざ寝ようとすると、寝れない
気になる 気になる


ダメだ


気になる 気になる


ガラガラ


きぃさんだ！！


ペタペタ ペタペタ


玄関までお迎えに行く


「おかえりなさい！！」

「よぉ！お琴！ただいまぁ！！」
「お待たせ！ただいま！」

宮部兄弟、お前らじゃねぇよ！！
待ってねぇし！！

「ただいま」にこっ



ホッとした

きぃさんの笑顔で、凄くホッとした

天井の気配も消えた

「先に寝ててよかったのに」

「眠れなくて」

「子供だな」

「もう！」

叩こうとするけど、いつものように手を取られ、そのまま引かれる

部屋に戻ってすぐ、襖を閉め
きぃさんは、抱きついてきた

「きぃさん？」

いつもと違う・・・

「お酒臭いよ？」

こんなこと言ったって、返事もない

「どうしたの？」

きぃさんを抱きしめる

パッと肩を押され、引き離される

「きぃさん？」

顔を見ると眉をひそめ、つらそうな表情

「どうしたの？具合悪いの？」

きぃさんの口が少し動いたと思ったら
俺の唇を塞がれた

／／／

きぃさんの手が、俺の体を滑る

口づけも激しくて、クラクラした

立っていられなくて、膝がカクンと折れる

きぃさんは、俺を受け止め布団の上に横にする

昨日、大事にするって言ってなかったか？

ふとそんなこと思ったけど、余裕がなくて

いつの間にか、寝間着の中にきぃさんの手が入っていた

胸とか、お尻とか触られて

胸に、きぃさんが口づけをしてて

頭の中が、真っ白になった

「ひゃぁん」

抑えていた声が、変な感じに出た

宮部兄弟がいるのに！！

きぃさんが唇で俺の唇を塞ぎ

胸を弄る

「んんっ」

それでも、自然と声が出る

きぃさんの手が止まり、唇が離れる


「可愛いな、琴をもっと触りたいけど
おしまい！」


熱い・・・


頭もボーッとする


きぃさんが着物を合わせてくれて

布団に入れてくれて

まったくもって動けず



そのまま眠った



情けないけど・・・



今、敵が来ても動くことは無理だな