新選組へ ~ 連理之枝 ~
土方が出て行って、1人蔵で思う

琴の名前は、聞いていた名前と違った

春歩でも、夏弥でもなかった






琴を見受けしてから、狼に嗅ぎつけられた

てっきり、琴を助ける為に斬ったことで

見張られているのだと思っていた


長州側の者が客として、来た

「俊太郎、あれは狼にいる幕府の男だ」

琴が、男!?

「間違いない!俺は、顔を見ている!」

「女装だってのか?」

「恐らくな」

衝撃的な内容に面食らった

「そんなはずない!」

「念のため、狼の誠という男かどうか
出入りの者に見て貰え」

「わかった」


琴を連れて町に出た


途中、犬と狼の喧嘩に出くわした

人混みの中に、出入りの者がいて

間違いないと合図が来た


琴が男・・・


数日後、知らせを受けたのだろう

宮部兄弟が来た

宮部兄弟は、誠と同一人物らしい春歩に

助けられている

清河八郎と共に斬られる所を

逃がして貰ったらしく、顔を知っている

知らないフリを通してくれた

会合に行く前に、宮部兄と有栖川宮の所へ

「ほぉ女装か… 女だという噂もある
夏弥という姫として、慶喜の側室候補だったと聞いたことがある!
確かめてみるといい…
女なら、こちらにくれ!!」


わけがわからない


「俊太郎・・・琴を好いているのだろう
長州側は、男だと思っている
長州側に捕まれば、拷問のち天子のエサ
女なら、有栖川宮に盗られる
とりあえず、今夜真相を確かめて
策を練るとしよう」

「ああ、そうしよう」


会合で、普段飲まない酒を少し飲んだ



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