新選組へ ~ 連理之枝 ~
「違います!あなたは、徳川 春歩様!
将軍になるはずだったお方です!」
「将軍がなんだ!血筋!?
ふざけんな!!
俺が何で隠されてきたか、ようやくわかった!
こういう醜い争いを避けるためだ!!
お前ら!!
皆、許さねぇ!!
俺から、紅葉を奪ったこと
誰も、紅葉の死を止めなかったこと
絶対、許さねぇ!!
俺は出て行く!!元々、いないように
生きてきたんだ!!何ら問題ない!!
そうだろ?家茂?慶喜?」
話についていくのが、やっとだ
誠が家茂様と慶喜様に問いかけるが
2人とも、下を向いた
「お前ら、結局自分のことばっかりじゃねぇか…
何の為の将軍だ?
何の為の軍事職だ?
町は、燃えてるのに…
たくさんの人が命を落としているのに…
何が血筋だ!?
俺の血が、ほしいならくれてやるよ…」
誠が短刀を取り出し、自分の左首筋にあてた
「誠!!」
俺とほぼ同時に、慶喜様が動いた
短刀を叩き落としたが、誠の首が切れた
「夏弥!!馬鹿なことを!!」
慶喜様は、春歩ではなく、夏弥と呼んだ
キッと慶喜様を睨み
「慶喜だって、俺を利用しようとしてた!
信じてたのに・・・」
慶喜様に掴みかかるが、廻りの者に取り押さえられた
「はなせ!!この!!」
誠が暴れる度に
首から、ドクドクと血が流れる
「おやめください!!」
大声で言った
なおも、誠が抑えられている
「怪我の手当てをしなければ…」
俺の言葉に、慶喜様がおだやかな顔をした
慶喜様が畳に押さえつけられた
誠の側にしゃがみ
慶「夏弥、俺を怨め」
首の血を手で拭った
慶「放してやれ」
押さえていた者がのき、慶喜様が誠の口元を血のついた手で塞いだ
「んんんんんん」
誠は、血の臭いで記憶を失う
「おやめください!!慶喜様!!」
せっかく取り戻した記憶を
また失う
平助のお守りも、これには逆らえない
苦しんでいる誠を、見ていられなかった
しかし、飛びかかって止めることも
出来なかった
慶「俺を怨め」
誠が意識を失うまで、何度か言った
その言葉の意味は、わからない
意識の無くなった誠を抱き起こし
「近藤、5日後に 二条城へ迎えにこい」
「はい!かしこまりました!」
将軍になるはずだったお方です!」
「将軍がなんだ!血筋!?
ふざけんな!!
俺が何で隠されてきたか、ようやくわかった!
こういう醜い争いを避けるためだ!!
お前ら!!
皆、許さねぇ!!
俺から、紅葉を奪ったこと
誰も、紅葉の死を止めなかったこと
絶対、許さねぇ!!
俺は出て行く!!元々、いないように
生きてきたんだ!!何ら問題ない!!
そうだろ?家茂?慶喜?」
話についていくのが、やっとだ
誠が家茂様と慶喜様に問いかけるが
2人とも、下を向いた
「お前ら、結局自分のことばっかりじゃねぇか…
何の為の将軍だ?
何の為の軍事職だ?
町は、燃えてるのに…
たくさんの人が命を落としているのに…
何が血筋だ!?
俺の血が、ほしいならくれてやるよ…」
誠が短刀を取り出し、自分の左首筋にあてた
「誠!!」
俺とほぼ同時に、慶喜様が動いた
短刀を叩き落としたが、誠の首が切れた
「夏弥!!馬鹿なことを!!」
慶喜様は、春歩ではなく、夏弥と呼んだ
キッと慶喜様を睨み
「慶喜だって、俺を利用しようとしてた!
信じてたのに・・・」
慶喜様に掴みかかるが、廻りの者に取り押さえられた
「はなせ!!この!!」
誠が暴れる度に
首から、ドクドクと血が流れる
「おやめください!!」
大声で言った
なおも、誠が抑えられている
「怪我の手当てをしなければ…」
俺の言葉に、慶喜様がおだやかな顔をした
慶喜様が畳に押さえつけられた
誠の側にしゃがみ
慶「夏弥、俺を怨め」
首の血を手で拭った
慶「放してやれ」
押さえていた者がのき、慶喜様が誠の口元を血のついた手で塞いだ
「んんんんんん」
誠は、血の臭いで記憶を失う
「おやめください!!慶喜様!!」
せっかく取り戻した記憶を
また失う
平助のお守りも、これには逆らえない
苦しんでいる誠を、見ていられなかった
しかし、飛びかかって止めることも
出来なかった
慶「俺を怨め」
誠が意識を失うまで、何度か言った
その言葉の意味は、わからない
意識の無くなった誠を抱き起こし
「近藤、5日後に 二条城へ迎えにこい」
「はい!かしこまりました!」