新選組へ ~ 連理之枝 ~
【沖田】
朝餉の後
「そうですか」
誠くんは、動けないらしい
一緒に出掛けるのは諦めた
土方さんの部屋に様子を見に行く
「誠くん?」
ぼーーっと天井を見たまま
僕の声には、反応しない
こんなになってるとは、思わなかった
「誠くん…おかえり!
君の帰りを待っていたんだよ!
ずっと、ここで皆といようね!」
辛いよね…
苦しいよね…
さみしいよね…
助けたかったよね…
「誠くん…君が必要なんだ
君がいないと、僕達はさみしいよ
また、一緒に悪戯しようよ
拳骨は、痛いけど…珍しい角が見れるんだから!」
そっと、誠くんの手を握る
「動けるようになったらさ、こうやって
手を繋いで、行きたいとこがあるんだ!
一緒に行こうね!
一くんも誘ったから、3人で行こうね!」
誠くんは、目を閉じた
スースーと寝息をたてて
一筋の涙を流した
起きていることさえ、辛いんだろうね
ちゃんと泣けもしないまま
記憶を無くしたんだね
助けてあげたい
朝餉の後
「そうですか」
誠くんは、動けないらしい
一緒に出掛けるのは諦めた
土方さんの部屋に様子を見に行く
「誠くん?」
ぼーーっと天井を見たまま
僕の声には、反応しない
こんなになってるとは、思わなかった
「誠くん…おかえり!
君の帰りを待っていたんだよ!
ずっと、ここで皆といようね!」
辛いよね…
苦しいよね…
さみしいよね…
助けたかったよね…
「誠くん…君が必要なんだ
君がいないと、僕達はさみしいよ
また、一緒に悪戯しようよ
拳骨は、痛いけど…珍しい角が見れるんだから!」
そっと、誠くんの手を握る
「動けるようになったらさ、こうやって
手を繋いで、行きたいとこがあるんだ!
一緒に行こうね!
一くんも誘ったから、3人で行こうね!」
誠くんは、目を閉じた
スースーと寝息をたてて
一筋の涙を流した
起きていることさえ、辛いんだろうね
ちゃんと泣けもしないまま
記憶を無くしたんだね
助けてあげたい