新選組へ ~ 連理之枝 ~
〝春歩、お前さえいなければ!!〟
〝俺が、勝手に好いておるだけだ〟
ガバッ スタスタ
思い出した…
廊下に飛び出た…
「誠!! … 泣いてるのか?」
「ごめんなさい」
「お前は、何も悪くねぇよ
だから、謝るな!」
慶喜様は、俺を殺そうとした
女だとわかると、子供を産ませようと
利用した
慶喜が、俺を好いているはずない
すべて、血筋が欲しいだけ
俺は、紅葉がいたから生かされた
紅葉がうまく、家茂と慶喜を説き伏せ
俺を守ってくれていたんだ
記憶がぐちゃぐちゃで、継ぎ接ぎだけど
紅葉がいたから
なのに、俺のせいで…
紅葉は死んだんだ
「ごめんなさい」
「誠…」
「俺のせいで…」
「誠!!お前のせいじゃねぇよ!」
俺の顔を強引に上向かせて、土方さんと
目が合う
優しい目で
「お前のせいじゃねぇ!!」
力強く
まっすぐに言われた
涙が引っ込み
土方さんの目に釘付けになった
俺の勘は当たる
子供の頃から、悪い予感ほど、当たる
俺は、新選組から離れることになる
そんな予感がした
「誠…どっか行ったりすんなよ?」
土方さんも、同じ予感がしたのか?
思わぬ言葉に、不安を感じ
「どこにも…行きたくない…
うっ…ふぇ…うぇっ…離れたくない…」
泣いてしまった
「ああ。離れんな!
新選組から、離れんな!
誠は、俺の小姓なんだぞ!
俺から、離れんなよ!」
苦しい
なんで?
幸せだと
苦しいのか?
ずっと続くなんて、贅沢な願い
しちゃダメなのか?
本当の記憶と操られた記憶がぐちゃぐちゃと混ざり合って
頭の中がどうにかなりそうだ
「いってぇ…うぅっ…」
頭の痛みと一緒に、鼻がツーンとした
右手で鼻を抑えると
ヌルッとした
血…?!
土方さんが手ぬぐいで、俺の鼻を抑えてくれたけど
血の臭いに、頭がクラクラした
お守り…持ってなかった
朦朧としていく
「…ごめ…ん…なさ…」
何に対しての謝罪か、自分でもわからない
俺は、また暗闇に落ちていく
〝俺が、勝手に好いておるだけだ〟
ガバッ スタスタ
思い出した…
廊下に飛び出た…
「誠!! … 泣いてるのか?」
「ごめんなさい」
「お前は、何も悪くねぇよ
だから、謝るな!」
慶喜様は、俺を殺そうとした
女だとわかると、子供を産ませようと
利用した
慶喜が、俺を好いているはずない
すべて、血筋が欲しいだけ
俺は、紅葉がいたから生かされた
紅葉がうまく、家茂と慶喜を説き伏せ
俺を守ってくれていたんだ
記憶がぐちゃぐちゃで、継ぎ接ぎだけど
紅葉がいたから
なのに、俺のせいで…
紅葉は死んだんだ
「ごめんなさい」
「誠…」
「俺のせいで…」
「誠!!お前のせいじゃねぇよ!」
俺の顔を強引に上向かせて、土方さんと
目が合う
優しい目で
「お前のせいじゃねぇ!!」
力強く
まっすぐに言われた
涙が引っ込み
土方さんの目に釘付けになった
俺の勘は当たる
子供の頃から、悪い予感ほど、当たる
俺は、新選組から離れることになる
そんな予感がした
「誠…どっか行ったりすんなよ?」
土方さんも、同じ予感がしたのか?
思わぬ言葉に、不安を感じ
「どこにも…行きたくない…
うっ…ふぇ…うぇっ…離れたくない…」
泣いてしまった
「ああ。離れんな!
新選組から、離れんな!
誠は、俺の小姓なんだぞ!
俺から、離れんなよ!」
苦しい
なんで?
幸せだと
苦しいのか?
ずっと続くなんて、贅沢な願い
しちゃダメなのか?
本当の記憶と操られた記憶がぐちゃぐちゃと混ざり合って
頭の中がどうにかなりそうだ
「いってぇ…うぅっ…」
頭の痛みと一緒に、鼻がツーンとした
右手で鼻を抑えると
ヌルッとした
血…?!
土方さんが手ぬぐいで、俺の鼻を抑えてくれたけど
血の臭いに、頭がクラクラした
お守り…持ってなかった
朦朧としていく
「…ごめ…ん…なさ…」
何に対しての謝罪か、自分でもわからない
俺は、また暗闇に落ちていく