新選組へ ~ 連理之枝 ~
翌日
以前と同じように、テキパキと働く誠に
皆が驚いていた
「誠は、闘ってくれている
俺達が、守ってやるんだぞ?」
皆が力強く頷く
数日後
パリーーーン
「大丈夫ですか?」
「すまねぇな」
誠に茶を入れてもらおうと
空の湯呑みを持って廊下を歩いていた
うっかり、落として割ってしまった
「いえ、土方さん後はしますよ!
お茶も入れて戻るので!」
「ああ、頼む」
本当に気が利くな
「いっつぁ!!」
振り返ると湯呑みのかけらで、手を切ったらしく
誠は、血を見て固まっていた
しまった!!
「誠!!見るな!!」
懐から、手拭いを出して
指に巻く
「俺のせいで…」
「誠!!お前は、何も悪くないからな!」
記憶が消えることもあれば、蘇ることもあるようだ
思い出したときは
決まって自分を責める
「大丈夫!!お前は、何もしてない!」
ボーーっと遠くを見る目で
涙を流す
「俺は、邪魔?」
「んなことねぇ!!新選組には、お前が必要なんだぞ!!誠!!しっかりしろ!!」
パチン
「ひ…土方さ…ん?」
「どこにも行くな!誠!!」
「…はい」
誠の心も、俺の心も
限界に近かった
失うことの恐怖に、毎日怯えていた
以前と同じように、テキパキと働く誠に
皆が驚いていた
「誠は、闘ってくれている
俺達が、守ってやるんだぞ?」
皆が力強く頷く
数日後
パリーーーン
「大丈夫ですか?」
「すまねぇな」
誠に茶を入れてもらおうと
空の湯呑みを持って廊下を歩いていた
うっかり、落として割ってしまった
「いえ、土方さん後はしますよ!
お茶も入れて戻るので!」
「ああ、頼む」
本当に気が利くな
「いっつぁ!!」
振り返ると湯呑みのかけらで、手を切ったらしく
誠は、血を見て固まっていた
しまった!!
「誠!!見るな!!」
懐から、手拭いを出して
指に巻く
「俺のせいで…」
「誠!!お前は、何も悪くないからな!」
記憶が消えることもあれば、蘇ることもあるようだ
思い出したときは
決まって自分を責める
「大丈夫!!お前は、何もしてない!」
ボーーっと遠くを見る目で
涙を流す
「俺は、邪魔?」
「んなことねぇ!!新選組には、お前が必要なんだぞ!!誠!!しっかりしろ!!」
パチン
「ひ…土方さ…ん?」
「どこにも行くな!誠!!」
「…はい」
誠の心も、俺の心も
限界に近かった
失うことの恐怖に、毎日怯えていた