新選組へ ~ 連理之枝 ~
宴までの時間に、近藤さんと山南さんに
誠から言われたことを伝えた

もちろん、慶喜様のいないとき

変わらずに甘えてくれたことも


宴には、かなりの人数がいた


慶喜様の家老などもいるのだろう


粗相のないように、気を使う


酒が進み、騒がしくなった頃

誠が、こちらに向かって来た


誠「新選組の参謀とは、お前か?」


伊東さんに向かって、ぶっきらぼうに
言った


伊「お初にお目にかかります
伊東 甲子太郎と申します」

誠「夏弥だ」


そう言って、伊東さんをジロジロ見る


伊「おほほっ 穴が空いてしまいそうです」

誠「ふん」


特に何も言わず、戻って行った



伊「あの方が、藤堂君の言っていた
誠さんですよね?」


平助~!!!悪気は、ないだろけど!!!
バラすなよ!!

俺「ああ」

伊「愛想のない方ですね」


伊東さんにそんなこと、言われたくねぇよ


山「土方君、怖い顔してるよ」


そうだった

宴だった…


しばらくして、佐々木殿と誠が来て


佐「お酌しよう!」


喋るのは、佐々木殿お酌をするのは誠

それでも、近藤さんも、山南さんも、俺も

総司も、平助も嬉しかった


伊東さんだけは、気に入らない様子だった


アレだな…


馬が合わないってヤツだな…


誠も、伊東さんをジロジロ睨むように
見るから…気に入らないんだな


伊「夏弥様にお酌しましょう」

誠「気持ちだけな、下戸なんだ…」

伊「あら?いける方かと?」

誠「お前… 俺が嫌いだろ?」

伊「わかります?」

誠「俺も、お前嫌い」



何だよ…この2人…



伊東さんは、ニコニコしているが

誠に至っては、あからさまに殺意が出てる
こんな誠は、初めて見るが…


怖いぞ!! 誠!!







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