新選組へ ~ 連理之枝 ~
年明け
近藤さんの変化に、幹部達も気づき

少しぎくしゃくした

これでは、伊東さんの思うつぼだ…



解決方法が見つからないまま



年が明け



慶喜様が大阪へ下る前日

伊「嫌ですねぇ…礼儀の知らない
子供を預かるなんて…」

俺「18だ!子供じゃねぇよ!」

伊「なお悪い!!迷惑ですよ!!」

沖「僕は、迷惑じゃないですよ」

永「俺も」

原「俺も!楽しみだぜ!!」

斎「うむっ楽しみだ!」

藤「誠のことで、こんなにバラバラに…
伊東さんの言う通りかも…」



!!!!!



沖「平助!?君の弟だよ?」

藤「でも…血のつながりは、ないさ」







こんな言い合いをしていると






佐々木殿が来て


「馬鹿馬鹿しい…
お前達が喧嘩しているなど、知ったら
さぞ、悲しむだろうな…
夏弥は、ここには来ない!!
それだけを言いに来た
土方…少しいいか?」



佐々木殿と2人で誰もいない

壬生寺に来た


「夏弥が、いなくなった」


「…え?」


信じられない言葉を口にした



「年末年始と大阪行きで、皆が慌ただしいときに
体調不良だから、動けないと思っていたが
隙を見て出て行ったようだ
このことは、二条城でも知る者は
慶喜様と夏弥の世話役のみ
もしかしたら、新選組にと思い
慶喜様から、遣いを頼まれたが…
なんだ?あのざまは?
がっかりさせるな!!」


「申し訳ない…
誠から、気をつけろって言われていたのですが
回避出来ず、あんなことに…」


「土方…監察に誠を捜させろ
極秘に…
体調崩し、どこかで倒れている可能性
京を出た可能性
色々な可能性を考えてくれ!
俺も、捜してみる」

「わかりました」


山崎に頼んだ…


あんな体では、遠くに行けない

体調不良は、演技ではないはず



「二条城の周辺の空き家、寺など
人目につかずに隠れることが出来る場所
忍の勘で、お前が隠れる所を見て回ってくれ!」



まさか…1人で死ぬ為に?



死なせねぇ!!



絶対!!死なせねぇ!!


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