新選組へ ~ 連理之枝 ~
育ての親を本当の親だと信じ

信じた親は

慶喜からの刺客から、殺されてしまった


それから春歩になった、夏弥は

家茂以外の者と、口をきかなくなった

感情も表に出さなくなった


争いに巻き込んだ為、家茂は御庭番の娘、紅葉を養子にした


そして、2人が思い合っていることを知ると結婚させようとした


慶喜が止めようと、再び争いが始まる


自分のせいで、争いが起こっている

それに耐えられなくなった夏弥は


死のうとした


家茂と慶喜の間に入って、争いを止めたのは、紅葉だった

2人は、今までの自分達の行いを
悔い改めた


しかし、夏弥の心は壊れていた


記憶は、定まらず

感情も無くなる一方だった…


春歩として、生きることは

無理だと判断され、紅葉の提案で

15になる頃、慶喜が引き取った


慶喜は、助けたあの日から

夏弥に惚れていた

争ってでも、夏弥が欲しかったのだ


夏弥とて、慶喜を受け入れたのは

慶喜を慕ってのこと

想い合っているのに、幸せを願い
離れることを選ぶとはな…


目を覚まして、夏弥がどれほど覚えているか…


桂宮に、夏弥を引き取ったと伝えるべきか


まだ目覚めることのない、夏弥を見ながら


「生まれかわれるさ…」


詳しく、事情を聞かなかったが

もう、苦しんで欲しくない

夏弥の髪を触った…

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