新選組へ ~ 連理之枝 ~
目覚めてから、フラフラと御所内を歩いている所を天子様がお見つけになられた

夏弥の存在を知る天子様でよかったのか
悪かったのか…


慶喜と家茂の争いが終わったと思えば…

桂宮様と天子様が、争いを始めそうだ…


すやすやと眠る夏弥を見て


また、不憫だと思った


人に好まれる星の下に生まれたのか


争いの星の下に生まれたのか


はぁ


ため息漏らす


しばらく夏弥を見ていると


「うぅ~ん…あ~よく寝た!」


なんとものん気に目覚めた


「おはようございます!」

ニコリと俺に笑う



あまりにものん気なので
ジロジロ見てしまった


「ん?なぁに?どうしたのですか?」


首を傾げる姿の可愛らしさ…

やはり、女子だなと切に思う


「何でもない…」

「そうですかぁ?」

「ところで、其方の名前は?」

「うふふっ」

とても可愛らしく笑い


「さぁ?」











「覚えていませんか?」

「ええ…まったく!へへへっ
お腹すきましたぁ~ 」



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