新選組へ ~ 連理之枝 ~
なんだ…この、のん気さは!!!


面食らっていると、布団から起き上がり

布団の横に正座した


「どっ…どうしたのだ?」

「俺…お腹すきました!!
何か食べさせて下さい!!」

深く頭を下げた


夏弥は、食が細く
こちらから、促さなければ
まともに食べなかったような…


「そのように、畏まらずとも食事は、出す
気を使わず、緩りと過ごして欲しい」


「そうですかぁ?
では、あまえて…
うふふっ …で?」



ん?



「で?…とは?」

「俺は、何者ですか?」

!!!!!

聡明さは、健在か!!

「いずれ、わかります」

「そう…貴方様のお名前は?」

「中川宮とお呼び下さい」

「中川宮様!助けてくれて、ありがとうございます!!」

再び、頭を下げた

「お止め下さい!!
様など!!つけてもらっては、困ります!
何もしては、おりません!!」

「してくれたでしょ!
俺には、わかります!!」

ニコリと微笑む

そうだ!!

幼い頃も

このような振る舞いが、俺の心を打った

偉ぶることなく、愛らしく

この方の為なら、もっと喜んで下さるなら

尽くしたい!!

そう…思った

「ここ…御所ですよね?」

!!!!!…覚えている???

「はい…そうです」

「先ほど、少し歩かせて頂きました
勝手なことをしました
それで、また倒れて…すみません」

「いえ…お気になさらず」

「中川宮様?」

/////うっ!!かっかわいい!!

「ななななな…なんでしょう???」

「俺の服は?」

「へ?」

「何で女物の寝間着なんだか?
俺…男ですけど???」


なんといえばよいのか…

なんと対応したら良いのか…


成長した体であるにも関わらず

男だと説得力のないことを言われても…


「あいにく…貴方様の体に合う物がなく
女物を使っていますが
着物は、あります!ご安心下さい!!」

「そうですかぁ…よかったぁ~」


た… 単純…


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