新選組へ ~ 連理之枝 ~
幕府の使いの者が来た
梶田 新右衛門と名乗った
将軍 家茂公のお出掛けに、新選組を数名
同行させたいという内容だった
誠がお茶を持ってきた
「春歩(ハルト)!?」
梶田殿が、誠を見てハルトと呼んだ
誠は、まったく反応示すことなく
お茶を配る
梶田殿が、誠の肩を掴み「春歩だろ?」
「申し訳ありませんが、違うと思います」
「俺のことまで、忘れたのか!?」
「お客様とは、初見かと」
「俺に剣術教えてくれたろ?」
「誰かに何かを教えたりしたことは、ありません」
「……噂は、本当なんだな」
お茶を配り終え、誠が部屋を出た
山「梶田殿、どういうことですか?」
「春歩は、幕府の人間です
家茂様の武術お相手役で、お目付役の側近を勤めておりました
歳が近いからと、春歩が任されていました
ある日、春歩が家老の1人を斬ったのです
人を斬ったこと以外、すべての記憶をなくしたと聞きました
その後、大奥から追放されたのです」
俺「なぜ、斬ったのです?」
「わかりません……斬った理由も覚えていないという話です」
誠…は、ハルトなのか……
何もかも、忘れてしまったから
表情がないのか
誠の所作を見ていれば、良いとこにいたことはわかる
自分の名前がわからないこと
どうやって生きて来たのか
何もかも忘れてしまったんだ……
梶田 新右衛門と名乗った
将軍 家茂公のお出掛けに、新選組を数名
同行させたいという内容だった
誠がお茶を持ってきた
「春歩(ハルト)!?」
梶田殿が、誠を見てハルトと呼んだ
誠は、まったく反応示すことなく
お茶を配る
梶田殿が、誠の肩を掴み「春歩だろ?」
「申し訳ありませんが、違うと思います」
「俺のことまで、忘れたのか!?」
「お客様とは、初見かと」
「俺に剣術教えてくれたろ?」
「誰かに何かを教えたりしたことは、ありません」
「……噂は、本当なんだな」
お茶を配り終え、誠が部屋を出た
山「梶田殿、どういうことですか?」
「春歩は、幕府の人間です
家茂様の武術お相手役で、お目付役の側近を勤めておりました
歳が近いからと、春歩が任されていました
ある日、春歩が家老の1人を斬ったのです
人を斬ったこと以外、すべての記憶をなくしたと聞きました
その後、大奥から追放されたのです」
俺「なぜ、斬ったのです?」
「わかりません……斬った理由も覚えていないという話です」
誠…は、ハルトなのか……
何もかも、忘れてしまったから
表情がないのか
誠の所作を見ていれば、良いとこにいたことはわかる
自分の名前がわからないこと
どうやって生きて来たのか
何もかも忘れてしまったんだ……