新選組へ ~ 連理之枝 ~
まっすぐに影の部屋に行った


「父上が急にごめんな…」


部屋の真ん中に立ったまま拳を握っていた

拒否されると思ったけど、後ろから

影を抱きしめた


「お前の力、よくわからないけど
お前が苦しむのは、嫌だから…
使うなよ…
他の奴にもだ!!
その…

あの…

俺以外に

口づけは、許さないから!!!」



何も言わずに少し震えていたのは

きっと…


泣いていたからだろう



「離せよ…もう、寝る」



そう言われるまで、抱きしめていた



「ん…おやすみ」

「おやすみ」




そっと、影の頭に口づけをした

反応はなかった



俺は、自室に戻った
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