新選組へ ~ 連理之枝 ~
新選組へは、慶喜と佐々木の3人で行く
すっかり馴染みの顔ぶれだ
東宮として、新選組に行くとなると
結局、堅苦しくてつまらない
近藤さんが時々目を合わせ、笑ってくれる
土方さんは、相変わらず眉間がきつい
総司は、俺が東宮でも気にしない
原田さんは、無駄に色気が増した
永倉さんは、すれ違う時、頭をぽんっとする
斎藤さんは、じろじろ見つめてくる
平助は、まだ…俺を恨んでる?
伊東さんは、愛想笑いがうまいな
皆の顔が見れて、それだけで良かった
なのに
帰り際、門を出た所で、慶喜が斬られた
俺が、新選組に行きたいと言ったせいで…
屯所内の医務室に、慶喜が運ばれた
人払いをして、舌を斬り慶喜に口づけをした
慶喜の斬られた左肩を触り、治した
「はぁ~」
病と違い…疲れは少ないが眠い
それでも、睦仁との約束は、守らなきゃ
ちゃんと帰らなきゃ
そう思い部屋を出た
慶喜と佐々木は、先に出立した
眠いけど、俺も部屋を出た
平「そんな力があるのに、山南さんを見捨てたのか?
奥沢たちも、治せたんじゃないのか?」
治すには、体の関係がいる
だから、無理だ…
なんて、男のふりをしているから言えない
「ごめん・・・」
謝るしかなかった
伊「平助君、彼にも理由があるんですよ」
間に入ったのは、俺が嫌いと言った
伊東さんだった
兄と慕っていた平助に、嫌われた事が
思った以上に胸を締め付けた
伊「誠くん、言わなければ伝わらないよ」
何をどう説明する?
試衛館の幹部達は、この様子を見ている
平「山南さんを利用して、自分だけ助かりたかったの?」
違う
平「怪我が治せるなら、なんで黙ってたのさ」
俺の頭の中に、“利用される”という恐怖が沸いた
思わず後退りして、壁に背中をぶつけた
もう… 家族ではいられない?
力がなければ、必要とされない?
家族として、仲間として受け入れて貰えるなら
総「誠? 大丈夫?」
ビクッ
総司が俺の顔に触れようと、伸ばした手が怖くて
しゃがみこんだ
捨てないで・・・
伊「平助君、少し頭を冷やしなさい」
平「伊東さん!!誠は、仲間を見殺しにしたんだ!!」
土「平助!!やめねぇか!!」
俺「・・・ごめんなさい」
俺は、なんてバカなんだ・・・
こんなに皆を巻き込んで、また傷を増やして
やはり… 関わってはいけないんだ
すっかり馴染みの顔ぶれだ
東宮として、新選組に行くとなると
結局、堅苦しくてつまらない
近藤さんが時々目を合わせ、笑ってくれる
土方さんは、相変わらず眉間がきつい
総司は、俺が東宮でも気にしない
原田さんは、無駄に色気が増した
永倉さんは、すれ違う時、頭をぽんっとする
斎藤さんは、じろじろ見つめてくる
平助は、まだ…俺を恨んでる?
伊東さんは、愛想笑いがうまいな
皆の顔が見れて、それだけで良かった
なのに
帰り際、門を出た所で、慶喜が斬られた
俺が、新選組に行きたいと言ったせいで…
屯所内の医務室に、慶喜が運ばれた
人払いをして、舌を斬り慶喜に口づけをした
慶喜の斬られた左肩を触り、治した
「はぁ~」
病と違い…疲れは少ないが眠い
それでも、睦仁との約束は、守らなきゃ
ちゃんと帰らなきゃ
そう思い部屋を出た
慶喜と佐々木は、先に出立した
眠いけど、俺も部屋を出た
平「そんな力があるのに、山南さんを見捨てたのか?
奥沢たちも、治せたんじゃないのか?」
治すには、体の関係がいる
だから、無理だ…
なんて、男のふりをしているから言えない
「ごめん・・・」
謝るしかなかった
伊「平助君、彼にも理由があるんですよ」
間に入ったのは、俺が嫌いと言った
伊東さんだった
兄と慕っていた平助に、嫌われた事が
思った以上に胸を締め付けた
伊「誠くん、言わなければ伝わらないよ」
何をどう説明する?
試衛館の幹部達は、この様子を見ている
平「山南さんを利用して、自分だけ助かりたかったの?」
違う
平「怪我が治せるなら、なんで黙ってたのさ」
俺の頭の中に、“利用される”という恐怖が沸いた
思わず後退りして、壁に背中をぶつけた
もう… 家族ではいられない?
力がなければ、必要とされない?
家族として、仲間として受け入れて貰えるなら
総「誠? 大丈夫?」
ビクッ
総司が俺の顔に触れようと、伸ばした手が怖くて
しゃがみこんだ
捨てないで・・・
伊「平助君、少し頭を冷やしなさい」
平「伊東さん!!誠は、仲間を見殺しにしたんだ!!」
土「平助!!やめねぇか!!」
俺「・・・ごめんなさい」
俺は、なんてバカなんだ・・・
こんなに皆を巻き込んで、また傷を増やして
やはり… 関わってはいけないんだ