新選組へ ~ 連理之枝 ~
夜、屋根上に上がった

星が綺麗だった

慶喜様と見ていた星と、今見ている星は

同じだろうか?


すっかり、寒くなったな




屋根から降り、部屋へ



「誠、星見てたのか?」
「はい」
「明日は、羽織を忘れるな!」
「はい」


土方さんは、本当に鬼なのだろうか?

頭をジーーーと見ている

「ん?」


「少し頭を触ってもいいですか?」



「は?なんかついてんのか?」



「……」



「いいぞ!さっさとしろ!」


よし!

角を捜してみよう!!


土方さんの前に、膝立ちして

髪の毛の中も触ってみた


ない!


ない!



ない!


「ありがとうございます」
「で?何してんだ?」

「土方さん、俺は気にしてませんから」
「は?誠…「お休みなさい」」

土方さんが、隠していることを無理に
聞き出そうとは、思わない
ただ、角に興味があっただけだ

優しいから、角も引っこんだのだろう

うんうん


「ごら!何、1人で納得してんだよ!」

怒っていたけど、寝たふりした
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