新選組へ ~ 連理之枝 ~

伊「誠、少し話したいことが…
庭を歩きましょう?」

誠「なんです?ここで出来ない話なら
したくないですけど?
俺、伊東さん嫌いですから」

伊「・・・」



誠「ぷっ!嘘です!!黙らないでよ!」


ケタケタ笑う誠を見て確信したこと



総司の悪いところをしっかり吸収したな…





庭に降りた2人を見ながら





佐「伊東の事、嫌ってたのになぁ」




俺達が頷く




藤「でも、なんで急に宴なんです!?」

佐「これが最後だ・・・東宮だからな」





そうだよな・・・





誠が急にこちらに走りだし、伊東さんが追いかける


「やっぱり嫌いです!!」

誠が笑いながら、叫んだ


「酷い!!私は、心配して…」

「佐々木と伊東さんに心配されたら
本当、この世の終わりです!!」

佐「はぁ!?伊東と一緒にするな!!」

誠「近藤さ~ん!!
佐々木のバカと伊東さんがいじめる!!」


ギュッと抱きついた誠を抱えて


近「大丈夫だ!俺が守るぞ!!
誠は、大事な家族だから!!」


誠「うん!近藤さん大好き!!」




くっそっ羨ましいじゃねぇか!!!




総「あ~僕も!!」


総司は、近藤さんも誠も両方好きだからな…

無理やり抱きつくから、近藤さんが後ろに




ゴテン



転がった




近「わっはっはっはっは!!!!!
大きくなったな、総司!!」


近藤さんが総司の頭を撫で、総司と誠は
笑い合った


様子を見守る幹部らが、久しぶりに穏やかに
笑っていた


誠は、すげぇな…


ぎすぎすしていたのが嘘みてぇだ


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