新選組へ ~ 連理之枝 ~
何事もなく、ずっとこのまま

こんな時間が続けばなぁ

佐々木殿とずっと喧嘩してる誠

皆も、笑って見守る


「永倉、斎藤、巡察だろ?」


斎「ん~休みたい」

永「珍しいなぁ~ 俺も」


「さっさと行けよ!」



宴までの時間



それぞれ仕事に戻らせた



誠「土方さん、お茶持ってくね」


相変わらず、気が利くな


佐々木殿は、近藤さんと伊東さんといる



「お持ちしました」


「ありがとよ」


「土方さん、今日お酒飲んでみよっかな」


「いいぞ」

「土方さんは、飲まないで下さい」


「は?」


「だって・・・」



久しぶりの… だってだな



「言えよ」


「貞操の危険が・・・」


「あぁ… 」


前、襲ったんだった


「飲まねぇよ!元々、得意じゃねぇんだ
それよか、お前俺以外に誰に襲われた?」


「え?・・・あ?
もしかして、土方さんだったの?」


「なにが?」


「慶喜と俺が夜・・・」


「あぁ 寝れなくて散歩してたら、慶喜様が
隠れてろって仰ってな」

「うわっ佐々木かと… あ… なら飲めるの
バレてる? あ… 俺、なんか言ったかな?
え、わっ、どうしょ」

「クククッ 誠の百面相 はははっ」

「もうっ/////」

「なぁ?誰に襲われた?」

「土方さんだけ… 必死で誤魔化した」

「そうか」


めちゃくちゃホッとした


さっきまで、取り合いだった誠を独り占め


ギュッ


「あったかい」

「お前もあったけぇよ」


無言で、抱き合っていると


スースーと誠が寝息をたて始めた


俺もうとうとして、誠を起こさないように


ゆっくり横になって、久しぶりに深く眠った







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