新選組へ ~ 連理之枝 ~
【土方】


これを嫉妬というのだろう

誠が皆と話しているのを見ると

むしゃくしゃする



クイッ










酒だった













「すまねぇ… 水くれ」










君菊に頼んだけど、戻って来る前に








どうやら、眠くなったようだ








誠、ごめん













目が覚めると、臭いで屯所の自室だとわかる


横を見ると、はしっこにちょこんと

丸まった誠がいた



どうやって帰った?まさか、襲った?



記憶が無くて、それでも誠を布団に入れようと

近づいた


クイッ


手を捻られ、昼間の体制になる

つまり、誠に組み敷かれている


「襲われたいの?」

「いや…あの、ごめんな」


「冗談です…おやすみなさい」


そう言って、床に丸まろうとする


「なんでそこなんだよ?一緒に「無理!!」」


言い終わる前にかぶせてきた


「なんかしたか?」

「違う… なんかしそう」


今日の誠は、おかしい

まるで、誠が俺を好きみたいじゃねぇか









え?










まさかな・・・




< 302 / 323 >

この作品をシェア

pagetop