新選組へ ~ 連理之枝 ~
【土方】


片付けくらい、他の奴に任せればいいのに…

まだ、戻ってこない誠を待ちながら

俺もいつも通り過ごしてる



だけど…



自分でも、驚くような事をしたし、言った

あああああ


仕事なんて、やってられっか!!!





誠の所に行こうと廊下に出た時だった


お茶を持った誠が、角を曲がってきた


「どうしたんですか?」


ドキドキしてたのは、俺だけかよ

いつも通り笑って

「サボりは、駄目ですよ!?」

いつも通り仕事をしろという


誠に言われると、そうしようと素直にやる



いつも通り、壁にもたれて本を読む

続きが気になっていたんだとか










カタッ











ほんの小さな音がして

どうしたのかと振り返って見ると


誠がいなかった





読みかけの本は、床にそのまま開かれていた










は?











まるで、神隠しじゃねぇか


なすすべなく


呆然と誠がいたはずの場所を見ていた



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