新選組へ ~ 連理之枝 ~
ドクドクと、音を立てる心臓が、集中力を下げる
1度停止した思考を回復させる
わざわざ、音を立てた
急に、黙って出て行くとは、考えにくい
今は、山崎もいない
侵入者か?
ならば、庭に訪れはず!!
刀を持ち、襖を開けた
ドサッ
落ちてきた黒ずくめの奴に、刀を向ける
「何ものだ!?」
返答を待っている間に、幹部たちが集まる
「何事です!?はっ!!間者ですか!?」
「捕縛しろ」
俺の言葉に永倉が縄をかけた
しっかり、縛ったはずが
スルリと抜け出て、誠を捕まえようとする
誠は、軽くよけて、蹴りを繰り出す
ドガッ
「うううっ」
「俺に用があるのか?」
「ケホッ はい、お名前を… ケホッ」
「コソコソしてる奴に、教えるかよ?」
「ふぅ、失礼しました
私は、宮中に使える隠密です
名は、朝霧 春日と申します」
「はぁ… めんどくせぇなぁ…」
「お教え下さい」
「いやだね…
宮中の隠密なら、俺の名くらい知ってろ!
誰に頼まれたんだか、目的は知らねぇが
このまま退くなら、見逃す
引き下がらないなら、帰す訳にはいかねぇ
どうする?」
「お名前を聞きたいだけなんです!」
「理由は?」
「申し上げられません」
「2人っきりなら、話せるか?」
「いえ…」
急に、誠が近づいて
顔を覗き込む
慌てて顔を反らす黒ずくめの男
「……ん?お前…あっ…えっと…あれ?」
誠がひとりで百面相を始めた
「思い出した!!!
和宮に使えてた、春くんだろ!?」
「…はい」
「怪しいことするから、敵だと思ったけど
…敵?」
何聞くんだ!?
敵です!とか、言うかよ!?
「貴方からすると、迷惑な存在でしょう
お願いです!お力を貸して下さい!!」
「家茂か?」
「御加減が悪く、年が越せないかもしれません!どうか!力を!!」
佐「力を使うことは、ならん!!」
「家茂様のお命が掛かっているのです!」
伊「誠の命は、どうなってもいいの!?」
「…え」
沖「どういうことですか?」
総司に知られちまうな…
1度停止した思考を回復させる
わざわざ、音を立てた
急に、黙って出て行くとは、考えにくい
今は、山崎もいない
侵入者か?
ならば、庭に訪れはず!!
刀を持ち、襖を開けた
ドサッ
落ちてきた黒ずくめの奴に、刀を向ける
「何ものだ!?」
返答を待っている間に、幹部たちが集まる
「何事です!?はっ!!間者ですか!?」
「捕縛しろ」
俺の言葉に永倉が縄をかけた
しっかり、縛ったはずが
スルリと抜け出て、誠を捕まえようとする
誠は、軽くよけて、蹴りを繰り出す
ドガッ
「うううっ」
「俺に用があるのか?」
「ケホッ はい、お名前を… ケホッ」
「コソコソしてる奴に、教えるかよ?」
「ふぅ、失礼しました
私は、宮中に使える隠密です
名は、朝霧 春日と申します」
「はぁ… めんどくせぇなぁ…」
「お教え下さい」
「いやだね…
宮中の隠密なら、俺の名くらい知ってろ!
誰に頼まれたんだか、目的は知らねぇが
このまま退くなら、見逃す
引き下がらないなら、帰す訳にはいかねぇ
どうする?」
「お名前を聞きたいだけなんです!」
「理由は?」
「申し上げられません」
「2人っきりなら、話せるか?」
「いえ…」
急に、誠が近づいて
顔を覗き込む
慌てて顔を反らす黒ずくめの男
「……ん?お前…あっ…えっと…あれ?」
誠がひとりで百面相を始めた
「思い出した!!!
和宮に使えてた、春くんだろ!?」
「…はい」
「怪しいことするから、敵だと思ったけど
…敵?」
何聞くんだ!?
敵です!とか、言うかよ!?
「貴方からすると、迷惑な存在でしょう
お願いです!お力を貸して下さい!!」
「家茂か?」
「御加減が悪く、年が越せないかもしれません!どうか!力を!!」
佐「力を使うことは、ならん!!」
「家茂様のお命が掛かっているのです!」
伊「誠の命は、どうなってもいいの!?」
「…え」
沖「どういうことですか?」
総司に知られちまうな…