新選組へ ~ 連理之枝 ~
江戸 千駄ヶ谷の植木屋邸へ
総司の見舞いに向かっている
近藤さんが亡くなったことは、知らせていない
体調が悪化しているだろうと考えると
足取りが重く
それでも、総司の顔を見ずにはいられない
辛いのは、俺じゃねぇ
屋敷の前に立ち、深呼吸をした
きゃっきゃっ あはははははっ
ん?
屋敷から、賑やかな声がする
声を上げる前に、庭へ回り込んだ
「やだぁ!!沖田さん!!ズルした!!」
「僕は、病なんだから、手加減してよね」
総司が女と遊んでいる
しかも、子供が近くに転がって遊んでいる
「総司?」
俺の声に顔を上げて、笑う
「土方さん!!」
そして、振り返った女は、俺が惚れた
女だった
「こんにちは!お茶入れますね!」
立ち上がって炊事場へ行く姿を見送り
「土方さん?幽霊じゃないですよ?」
多分、俺は総司よりも真っ青だったと思う
「土方さん!?大丈夫!?」
「…おっ おぅ」
「あはははははっ情けなぁい」
「うるせぇ!!
なんであいつがいるんだよ!」
「住み込みで世話をしてくれてるんだ
柊花ちゃん!で、こっちが息子の誠くん!
誠くんさぁ…土方さんの子供だよね?」
「え?」
子供の顔を見ようとしたら
戻って来たので、やめた
「ありがとう!柊花ちゃん!
誠くん、土方さんに抱かせてあげて?」
「うん!いいよ!」
ポスッと膝に置かれた
俺のことを総司は、柊花に話していたらしく
「やっぱり!!見てよ!柊花ちゃん!
土方さんと誠くん、そっくりだよ!!」
「わぁ!本当だね、沖田さん!!
誠は、確かに私が産んだような?
男の方も産めるの?」
「柊花ちゃんってば!!
本当、バカだよねぇ…?」
「沖田さんが賢すぎるのよ!」
そんなに似てるのか?
子供を抱き、くるりとこちらに向けると
にこっと笑う
う~ん
誠の笑い方のような…
うぅ…可愛い
「あらぁ?誠が甘えてる?」
「本当だね?土方さんにとられちゃうよ?」
「ええ!!」
なんで、未だに総司の言葉を鵜呑みに
全部信じてんだよ…
慌てて誠を迎えにくる
くすくすと総司が笑う
総司の見舞いに向かっている
近藤さんが亡くなったことは、知らせていない
体調が悪化しているだろうと考えると
足取りが重く
それでも、総司の顔を見ずにはいられない
辛いのは、俺じゃねぇ
屋敷の前に立ち、深呼吸をした
きゃっきゃっ あはははははっ
ん?
屋敷から、賑やかな声がする
声を上げる前に、庭へ回り込んだ
「やだぁ!!沖田さん!!ズルした!!」
「僕は、病なんだから、手加減してよね」
総司が女と遊んでいる
しかも、子供が近くに転がって遊んでいる
「総司?」
俺の声に顔を上げて、笑う
「土方さん!!」
そして、振り返った女は、俺が惚れた
女だった
「こんにちは!お茶入れますね!」
立ち上がって炊事場へ行く姿を見送り
「土方さん?幽霊じゃないですよ?」
多分、俺は総司よりも真っ青だったと思う
「土方さん!?大丈夫!?」
「…おっ おぅ」
「あはははははっ情けなぁい」
「うるせぇ!!
なんであいつがいるんだよ!」
「住み込みで世話をしてくれてるんだ
柊花ちゃん!で、こっちが息子の誠くん!
誠くんさぁ…土方さんの子供だよね?」
「え?」
子供の顔を見ようとしたら
戻って来たので、やめた
「ありがとう!柊花ちゃん!
誠くん、土方さんに抱かせてあげて?」
「うん!いいよ!」
ポスッと膝に置かれた
俺のことを総司は、柊花に話していたらしく
「やっぱり!!見てよ!柊花ちゃん!
土方さんと誠くん、そっくりだよ!!」
「わぁ!本当だね、沖田さん!!
誠は、確かに私が産んだような?
男の方も産めるの?」
「柊花ちゃんってば!!
本当、バカだよねぇ…?」
「沖田さんが賢すぎるのよ!」
そんなに似てるのか?
子供を抱き、くるりとこちらに向けると
にこっと笑う
う~ん
誠の笑い方のような…
うぅ…可愛い
「あらぁ?誠が甘えてる?」
「本当だね?土方さんにとられちゃうよ?」
「ええ!!」
なんで、未だに総司の言葉を鵜呑みに
全部信じてんだよ…
慌てて誠を迎えにくる
くすくすと総司が笑う