新選組へ ~ 連理之枝 ~
部屋に戻り、いつも通り布団へ
「なぁ?いつも、ごめんな…」
「なにがですか?」
「抱きついて……気持ち悪いかなって」
「ん?土方さんは、平気ですよ!?」
「本音は?」
「暖かくて助かってます!」
「誠がいると、安心するんだよな」
「そうですか?」
誠に抱きついた
「土方さん…」
「ん?」
「俺…土方さんに嫌がらせしようかと
2回思いました!」
「はあ?」
全く、話がよめない
「土方さん…あっさり俺を差し出すから
佐々木さんにからかわれてるのに
助けてくれないし…
急に何言ってんだろって、自分でも
驚いてる……
だけど、俺…新選組の皆がどうのこうので
笑わない訳じゃないから……
皆、優しいし、良くしてくれる
俺も、答えたいと思う
多分、俺…信用されたいんだと思う」
誠は、いつも胸の前に両手をバッテンしているのに、今は俺の着物をギュッと摘まんでいる
一生懸命、本音を言ってくれていると思ったら
誠が可愛らしくて、たまらない
「誠、俺もな……
誠に信用されたいって、思ってたんだ
誠が、無理してここにいるのかなって
不安で、俺のこと禿げで気持ち悪いって
思ってんのかなって」
「禿げてないのに、禿げとか思いません
あの……俺、監察方でも、隊士でも
必要な時は、言って下さいね
何でもします!」
「ばーか!その何でもを近藤さんが心配してんだよ!頼むこともあるかもしれんが
1人で背負わしたりしねぇよ
家茂様の警護も、一緒に行こうな?」
「はい」