新選組へ ~ 連理之枝 ~
不思議なものだ


今日は、なんともない


土「無理してねぇか?」

俺「はい」

1日半、寝込んだから、体が鈍ってるけど
至って元気だ



土方さん、原田さん、藤堂さん、斎藤さん

俺の5名が警護へ参加する


警護といっても、御所から二条城まで
大した距離ではない

斎「誠、具合どうだ?
悪かったら、言ってくれ!」

「はい」


御所前で、佐々木さんと合流する

今回の警護の指揮 梶田がこちらに来た


「春歩、家茂様にお会いしないか?」

「誠です、人違いですから、家茂様にお目通りなど、滅相もごさいません」


梶田は、譲らない性格だ


「顔を見せるだけでいい」

ほらな

「お断りします、お手間を取らせる訳にはいきません」

佐「紅葉様にも顔を見せろ」

「いえ」

ここに来て気づいたこと

籠が3つある

家茂様、慶喜様、紅葉様

そう…紅葉という人物は、実在する

家茂様と紅葉様と俺は、いわゆる幼なじみ

紅葉様とは、何年も会っていない

家茂様と慶喜様のことだから、記憶のこと
紅葉様には、伝わっているはず
佐々木さんから、紅葉様って…
名前聞いたとき、紅葉様が京に来てること
がわかった

そして、厄介なことに俺の初恋の相手だ

自分が女だってわかる前のことだけど

紅葉様が好きだった


慶喜様とお話ししたいのに……


それどころではなくなった
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