新選組へ ~ 連理之枝 ~
しばらく待つと、ぞろぞろと幹部が入って来ては、俺をジロジロ見る
俺の前には、ゴツゴツしたにっこり顔と眉間、そして眼鏡
両側に幹部
恐らく、ゴツゴツが近藤 勇
眉間は、土方 歳三、眼鏡は、山南 敬助
粗方、情報があるのでなんとなくわかる
幼顔は、総司と呼ばれていたから沖田総司
モテ顔は、槍がどうとか… 原田左之助
「お前、名前は?」
眉間の野郎、偉そうに…
無視していたら、ゴツゴツが俺の目の前に
来て座った
「新選組 局長 近藤 勇だ」
たまげた……予想的中
しかも、あっさり名乗った
黙っていると、左側から
「君も名乗りなよ」幼顔に少し怒りが見えた
視線をゴツゴツに戻した
なぜ、ニコニコなのだろう
ジッと目を見続けた
気の長い人……
きっと、俺が口を開くまで待つだろう
チラッ
幼顔は、刀に手をかけている
こちらは、待てないというよりは
俺を怪しんで、ゴツゴツを守る為かな
ならば……
少し左手を動かした
シュッ
ふーん、噂通り天才剣士だな
素早く抜いた剣先を、俺の顔ギリギリにつけた
少し顔は、切れるだろうが沖田総司の表情を見ておきたいと思い、顔を左側へ
ピッ
「総司!!刀を仕舞いなさい!!」
沖田さん、俺と似てるな…表情がない
さっきまで、愛想よくしてたのに
おい!局長のクセにオロオロしすぎだろ!
「ケガをさせてしまったじゃないか!
すまないね?あぁ大変だ!!」
もちろん、他の者は落ち着いている
だって…
ちょっと切ったくらいだぞ?
近藤さんは、俺の頬に手をやり
親指で血を拭き取った
何やってんだか……
その手を取り、懐から出した紙で拭いた
「重ね重ね、すまないね」
「なぜ、謝るのですか?
俺が動いたから、切れたんです
それに、これくらいで命を落とすことは
ありませんよ」
近藤さんから、返事を訊く前に
「うおー!喋った!!」
「声も、子供だな!」
「なんだ、喋れないかと心配したよ!」
「名前は?」「どこからきたんだ?」
「いくつ?」「家近くか?」
「お前、大男を投げ飛ばしたって?」
「刀は、使えるのか?」
ダンッ!!!!!
「うるせぇー!!黙ってろ!!!」
なんだろう……
この雰囲気
誰だよ
人殺し集団なんて、言い出した奴
近藤さんの隣に眉間が座り
「土方歳三だ!騒がしくてすまない
お前の技を見てな… 新選組にどうかな?
俺達と一緒に働かねぇか?」
「歳!この子は、まだ子供だ!いかん!」
当たった…じゃ、眼鏡は、山南さん!
「度胸あるし、いんじゃねぇか?」
馴れ馴れしく、頭に手を置いた人物を見る
「永倉 新八!よろしくな!」
優しそう、モテ顔より、体格いいな
「俺は、原田左之助!」うわ!当たり!
「名前は?俺、藤堂 平助!よろしく!」
同じくらいの歳かな?幼いな…背も
「斉藤一」この人も俺に似てるな
「沖田総司、ほっぺ…ごめんね」
愛想よくなってる
「たくさん人がいて、話しにくいよね?
僕は、山南敬助といいます
強制では、ないから、君の意思を聞かせてくれるかな?」
見張るなら、内部にいた方が楽
だけど、間者みたいで嫌だな
顔がバレたなら、いっそのこと身分もあかすか?
いやいや、気を使われるな
良いとこだけじゃなく、悪い所も
ありのまま報告しなければ
めんどくせぇな
考えていると、再び近藤さんの手が頬の血を拭き取る
だから……紙持ってるのに
また、近藤さんの手を拭くはめになる
「まだ、子供じゃないか
俺は、反対だ!少し、体術に明るくても
刀相手では、危険だ!現に、この子は、刀に顔を向けてしまう!自分の身を守ることが出来なければ、戦にはだせん!」
拭いてる手を握られ、切れていない右頬を
近藤さんが左手で触れてきた
あったけぇな
慶喜様と同じだ
近藤さんは、心から俺を案じてくれてる
なるほど……この人柄があるから
皆、ついてくるのか
まっ慶喜様は、こんなに取り乱しはしないけど
安心する
なんでかな
目を瞑った
……決めた
俺の前には、ゴツゴツしたにっこり顔と眉間、そして眼鏡
両側に幹部
恐らく、ゴツゴツが近藤 勇
眉間は、土方 歳三、眼鏡は、山南 敬助
粗方、情報があるのでなんとなくわかる
幼顔は、総司と呼ばれていたから沖田総司
モテ顔は、槍がどうとか… 原田左之助
「お前、名前は?」
眉間の野郎、偉そうに…
無視していたら、ゴツゴツが俺の目の前に
来て座った
「新選組 局長 近藤 勇だ」
たまげた……予想的中
しかも、あっさり名乗った
黙っていると、左側から
「君も名乗りなよ」幼顔に少し怒りが見えた
視線をゴツゴツに戻した
なぜ、ニコニコなのだろう
ジッと目を見続けた
気の長い人……
きっと、俺が口を開くまで待つだろう
チラッ
幼顔は、刀に手をかけている
こちらは、待てないというよりは
俺を怪しんで、ゴツゴツを守る為かな
ならば……
少し左手を動かした
シュッ
ふーん、噂通り天才剣士だな
素早く抜いた剣先を、俺の顔ギリギリにつけた
少し顔は、切れるだろうが沖田総司の表情を見ておきたいと思い、顔を左側へ
ピッ
「総司!!刀を仕舞いなさい!!」
沖田さん、俺と似てるな…表情がない
さっきまで、愛想よくしてたのに
おい!局長のクセにオロオロしすぎだろ!
「ケガをさせてしまったじゃないか!
すまないね?あぁ大変だ!!」
もちろん、他の者は落ち着いている
だって…
ちょっと切ったくらいだぞ?
近藤さんは、俺の頬に手をやり
親指で血を拭き取った
何やってんだか……
その手を取り、懐から出した紙で拭いた
「重ね重ね、すまないね」
「なぜ、謝るのですか?
俺が動いたから、切れたんです
それに、これくらいで命を落とすことは
ありませんよ」
近藤さんから、返事を訊く前に
「うおー!喋った!!」
「声も、子供だな!」
「なんだ、喋れないかと心配したよ!」
「名前は?」「どこからきたんだ?」
「いくつ?」「家近くか?」
「お前、大男を投げ飛ばしたって?」
「刀は、使えるのか?」
ダンッ!!!!!
「うるせぇー!!黙ってろ!!!」
なんだろう……
この雰囲気
誰だよ
人殺し集団なんて、言い出した奴
近藤さんの隣に眉間が座り
「土方歳三だ!騒がしくてすまない
お前の技を見てな… 新選組にどうかな?
俺達と一緒に働かねぇか?」
「歳!この子は、まだ子供だ!いかん!」
当たった…じゃ、眼鏡は、山南さん!
「度胸あるし、いんじゃねぇか?」
馴れ馴れしく、頭に手を置いた人物を見る
「永倉 新八!よろしくな!」
優しそう、モテ顔より、体格いいな
「俺は、原田左之助!」うわ!当たり!
「名前は?俺、藤堂 平助!よろしく!」
同じくらいの歳かな?幼いな…背も
「斉藤一」この人も俺に似てるな
「沖田総司、ほっぺ…ごめんね」
愛想よくなってる
「たくさん人がいて、話しにくいよね?
僕は、山南敬助といいます
強制では、ないから、君の意思を聞かせてくれるかな?」
見張るなら、内部にいた方が楽
だけど、間者みたいで嫌だな
顔がバレたなら、いっそのこと身分もあかすか?
いやいや、気を使われるな
良いとこだけじゃなく、悪い所も
ありのまま報告しなければ
めんどくせぇな
考えていると、再び近藤さんの手が頬の血を拭き取る
だから……紙持ってるのに
また、近藤さんの手を拭くはめになる
「まだ、子供じゃないか
俺は、反対だ!少し、体術に明るくても
刀相手では、危険だ!現に、この子は、刀に顔を向けてしまう!自分の身を守ることが出来なければ、戦にはだせん!」
拭いてる手を握られ、切れていない右頬を
近藤さんが左手で触れてきた
あったけぇな
慶喜様と同じだ
近藤さんは、心から俺を案じてくれてる
なるほど……この人柄があるから
皆、ついてくるのか
まっ慶喜様は、こんなに取り乱しはしないけど
安心する
なんでかな
目を瞑った
……決めた