新選組へ ~ 連理之枝 ~
すっかり恒例になった、星見に富沢さんが
現れた
「飲みすぎですよ?」
「今日は、誠と遊ぶはずが、すまんな…」
「楽しそうでしたね」
「久しぶりだったのでな」
「よかったです」
グイッ
「誠…少しこうさせてくれ」
抱きしめられてる……?
「誠…すまない」
「謝らないで下さい……酒臭いけど」
「はははっ臭いか?」
「はい…酒臭い」
臭いけど…離れたいって…思わなかった
「よっと!!」
軽々と膝に抱えられた
体格差とは、恐ろしい
すっぽりと富沢さんの胸の中に収まっている
端から見れば、父と子だろう
見上げれば、富沢さんがにっこり笑う
富沢さんは、少し悲しそうな目をしてた
よくわからないけど、富沢さんに抱きついて顔を埋めてみた
富沢さんは、何も言わず俺のことを
抱きしめ返してきた
昨日、会ったばかりなのに
俺が慶喜様以外に甘えるとか
初めてだ
富沢さんの右手が背中から、頭へ上がり
俺の頭を撫でる
落ち着いた
このまま寝てしまうかもって…くらい
顔を上げようとしたら、富沢さんがぎゅっと力を入れた
少し体が震えていて
「寒いの?」
質問の返事は、返ってこなかったけど
富沢さんが泣いている
そう思った
だから、俺もぎゅっと抱きしめた
「誠…そろそろ寝らんとな」
「もう少し…」
どうかしてる……
俺は、さみしいと思ったんだ
富沢さんに撫でられる頭が気持ちよくて
暖かくて
聞こえる心臓の音が心地よく
富沢さんを抱きしめているこの手を放したら、富沢さんが消えるんじゃないかって
さみしくなった
「誠…ありがとう」
「何にもしてないですよ?」
「してくれたさ!」にっこり
富沢さんの目は、やはり赤くなっていた
にっこり 「してないよ」
自然と、笑っていた
「ふっ誠に救われたよ」
助けた覚えなんてない……
富沢さんは、近藤さんの部屋へ
俺は、土方さんの部屋へ
それぞれ部屋に戻った
俺の布団を富沢さんが使う
久しぶりに、土方さんに抱きしめられて寝る……富沢さんと少し違うけど、暖かい
土方さんには、抱きしめ返したりしない
現れた
「飲みすぎですよ?」
「今日は、誠と遊ぶはずが、すまんな…」
「楽しそうでしたね」
「久しぶりだったのでな」
「よかったです」
グイッ
「誠…少しこうさせてくれ」
抱きしめられてる……?
「誠…すまない」
「謝らないで下さい……酒臭いけど」
「はははっ臭いか?」
「はい…酒臭い」
臭いけど…離れたいって…思わなかった
「よっと!!」
軽々と膝に抱えられた
体格差とは、恐ろしい
すっぽりと富沢さんの胸の中に収まっている
端から見れば、父と子だろう
見上げれば、富沢さんがにっこり笑う
富沢さんは、少し悲しそうな目をしてた
よくわからないけど、富沢さんに抱きついて顔を埋めてみた
富沢さんは、何も言わず俺のことを
抱きしめ返してきた
昨日、会ったばかりなのに
俺が慶喜様以外に甘えるとか
初めてだ
富沢さんの右手が背中から、頭へ上がり
俺の頭を撫でる
落ち着いた
このまま寝てしまうかもって…くらい
顔を上げようとしたら、富沢さんがぎゅっと力を入れた
少し体が震えていて
「寒いの?」
質問の返事は、返ってこなかったけど
富沢さんが泣いている
そう思った
だから、俺もぎゅっと抱きしめた
「誠…そろそろ寝らんとな」
「もう少し…」
どうかしてる……
俺は、さみしいと思ったんだ
富沢さんに撫でられる頭が気持ちよくて
暖かくて
聞こえる心臓の音が心地よく
富沢さんを抱きしめているこの手を放したら、富沢さんが消えるんじゃないかって
さみしくなった
「誠…ありがとう」
「何にもしてないですよ?」
「してくれたさ!」にっこり
富沢さんの目は、やはり赤くなっていた
にっこり 「してないよ」
自然と、笑っていた
「ふっ誠に救われたよ」
助けた覚えなんてない……
富沢さんは、近藤さんの部屋へ
俺は、土方さんの部屋へ
それぞれ部屋に戻った
俺の布団を富沢さんが使う
久しぶりに、土方さんに抱きしめられて寝る……富沢さんと少し違うけど、暖かい
土方さんには、抱きしめ返したりしない