新選組へ ～ 連理之枝 ～

【誠】

なんということだ！！

俺は、何年も浅い眠りで、警戒態勢整えて

いつ何時、バレるかわからない

不便な体を守る為、深く眠ったことはない




しかし…




ちゅん ちゅん ちゅん



どう考えても、すっかり日が昇り

朝餉も終わった頃だろう……


昨日

佐々木さんと会ってからの記憶がない！


まさか…


あれから、ずっと寝てたのか！！


そんなわけねぇだろ！！


人を斬ったのか


記憶が……



ぶるっ


うおっ！寒気が！！


「起きたか…」

「土方さん、おはようございます」


布団の上に素早く正座した


「すみません」

「誠…具合どうだ？」


やっぱり……


「何ともないです」

「そうか…俺と町に行かないか？」

「土方さん…俺……」

「いやか？」

「いえ、行きたいです」


弱音吐く所だった

過去のことは、気にするな！！

終わったことだ